市ノ川鉱山ってご存じですか?愛媛県西条市にある、嘗ては国内最大級と言われた高品質の輝安鉱(アンチモン)を採掘していた鉱山で、文武天皇に(698年)白目が献上されたと『続日本書紀』に記されている説があり、日本最古の鉱山の一つ」と言われ、江戸時代にも採掘されたいたが、明治時代に入り、戦争の砲弾にも使われ、需要が拡大し世界最大の産出量を誇った鉱山で、何千人もが採掘工として働いていた歴史があったが、昭和32年に需要の低迷から閉山された鉱山である。
ここで産出された輝安鉱は他に比べて大きく、日本刀のような美しい結晶であることから、ロンドンの大英博物館・アメリカワシントンDCのスミソニアン博物館をはじめ世界各国の博物館や、大学展示されており、世界一有名な美しい結晶と崇められています。
ただ、閉山後は坑道入り口も閉鎖され、管理の手もかけられなくなっているため、市民の中でさえこれらの歴史や何の鉱山かさえ記憶が遠くなってきているともいえる現状だが、西条高校生が輝安鉱の美しさにも魅せられ、歴史や社会経済での評価を自分たちで取り組めることで、研究しようと取り組んでおり、「市ノ川鉱山の日」を設け、西条市にある世界一を後世に残すことを目的にし、さらに市民や皆で郷土の遺産に磨きをかけ、オリジナルな輝安鉱入りボールペンや商品(グッズ)開発にも取り組み、郷土の遺産(資産)を生かして行こうと取り組んでいます。
2025年5月6日市ノ川にある現地の公民館での資料館も今年で閉鎖されようとしているが、歴史遺産の消滅も危惧して「市ノ川鉱山の日」を設け歴史遺産の継承につなげようと、現地での学習会が開催され、武丈公園から約3KMの生憎雨模様にもかかわらず徒歩で参加され、私も含めて80余人が集われました。現地の資料館は公民館との併設であるが、地域住民がもう2・3戸の状況で公民館も閉鎖やむなしの状況で、これから現地の施設管理の在り方について「市ノ川鉱山の未来を考える会」なども問題意識の提言もあるようだが、市民(国民)みんなの理解と協力が求められています。その上何より地権者・管理者の理解と協力が大切です。