例年7月1日から7月10日は四国の霊峰石鎚山のお山開きだ。6月30日「智」「仁」「勇」の3体のご神体が口の宮(本社)から信者の担ぐ神輿に乗って出御し、中宮(成就社)に運ばれ、7月1日の早朝ご神体は信者に背負われ、鎖の難所も綱にひかれて駆け上がり頂上社を目指し、10日まで間、頂上社に鎮座して信者の禊の行も行われる。そして10日には中宮社迄下山し、翌11日正午頃に口の宮本社へご帰還となる。
この神事に触れるため全国から信者の参拝も賑やかに行われる。昭和年代にはこの10日間に10万人余の登山者がある賑わいがあったが、平成になっては5・6万人となっただろうか・・。さらに令和になってはこの3年間は、コロナ感染症蔓延防止のため、一般信徒による行事は取りやめとなっていた。今年は4年ぶりに伝統ある行事を復活し、催行され多くの参拝者があったようだ。私は残念ながら県議会の定例会開催中ゆえに
お山への参拝はできなかったが、本社での行事参加で会った。無事催行され地域・社会の安全平安を祈願できたことはなによりだ。
さて、いつもこの時期は梅雨時期なのだが、大体お山開きの終わり前後で大雨が降る。これを「石鎚の大糞流し」と言われ、登山者が途中で尿意や便意を催し、トイレも無いので山中で用を足し、お山を汚すこととなったので、大雨を降らしってきれいに流して山の木々の肥やしとして山の再生に役立てている循環社会の在りようを表現した言い方されている。この「大糞流し」があると梅雨が明け夏本番となる。今年も10日の朝には雷が鳴り、大雨が降り、翌11日は朝から入道雲の夏真っ盛りの天候となり、梅雨も明けたようだ。ただ以上に暑いので熱中症にはくれぐれも気を付けなければならない。皆さん御自愛ください。無業息災をお祈りします。