フランスでオリンピックが開催され、日本選手のメダル獲得も世界水準からすれば上位の獲得数で、選手のたゆまぬ努力の成果を称えるところだ。ところで夏と言えば高校野球甲子園大会へ全国から目指して戦われ、日本の夏の一大イベントである。今年の愛媛大会は雨で遅れもあり、全国で最後の出場校の決定であった。ここでなんと決勝戦にいずれも戦前のノーシードだった「西条高校」と「カタリナ高校」が戦った。
西条高校は1回戦で市内の東予高校と対戦で勝利、2回戦で新居浜西高校に勝利、次にシード校の市内同志「小松高校」に勝利しベスト8、次に「松山中央高校」とベスト4で対戦勝利、4人の投手を継投しながら最後にエースの2年生宇佐美投手で締めくくるとの戦いぶりで、なんと決勝戦まで勝ち上がった。一方の決勝戦対戦のあいてもシード校ではなく、校内暴力が発覚して野球部の活動も停止を受ける時期もあった「カタリナ高校」が勝ち上がってきていた。さて決勝戦が始まり1回の表に西条高校が2点先行、途中エラーもあり逆転され5点差もあったのだが、西条高校9回まであきらめず戦い7−6まで追い上げたが、勝利に届かなかった。ここまで勝ち進んだのは戦前の予想外で、事前には2年生のエース投手に期待できるので、来年春の選抜か?来年夏の大会か?との野次馬期待の裏話を聞いていたものだが、よくここまで頑張った。あわや15年前に現在も阪神球団で活躍する「秋山巧巳」投手を擁して甲子園で戦ったのを思い出し、甲子園に行けるぞ!と応援したのだがやはり道は遠かった。だがあきらめない今後も手を抜かず頑張り、秋の選抜大会の出場や、今も2年生が主力のチームだから来年の夏の大会に向け、日々努力の積み重ねで、失策のないプレーと鋭い打撃を心掛け、甲子園への道を手繰り寄せてほしい。大いなる期待だ。