今年は乙巳年である。また昭和の年号が続いたとすれば100年。先の世界大戦が終結して80年になる。思えば昭和の時代は激動の時代だったと思う。戦争は尊い人の命が無残に失われる犠牲を生むものであり絶対にしてはならない。その反省の上に立って我が国では今日まで戦争を放棄する憲法を守り平和を守ってきた。昨年末ノーベル平和賞を「原爆被爆者団体協議会」が受け、世界で唯一核爆弾の被害を受け決して2度とこのような人類を破滅させる悲惨な戦争を繰り返してはならないと訴えてきていることが、世界に理解され共鳴された。一層この思想を世界に訴え平和の尊さを世界の最前線で訴えてゆく日本で今後ともあるべきだ。
また先の悲惨な戦争から社会を立ち直らせるために、一丸となって復興に取り組み目覚ましい経済成長も昭和の時代には果たした。この努力の姿勢を疎かにしてはならない。ものが豊かになり心が荒ぶことがあってはならない。人の命と人に役立つことの責任感は決して疎かにしてはならない。どんな姿が豊かな社会と言えるのかみんなで考えてみようではありませんか。戦争ではないけれどもいとも簡単に人の命を奪うような事件も多発しています。
最も尊く尊厳されるべきは人の命です。この命を守りお互いが尊厳をもっていかされる環境をつくることにお互い責任をもって取り組みましょう。